個人産業廃棄物報知センター

産業廃棄物の処理の流れ

産業廃棄物は、事故処理が原則とされていますが、普通は許可を取得した収集運搬業者が運び、中間処理業者、最終処分業者によって処分されます。産業廃棄物処理の流れを簡単に示すと、右下の図のようになります。

1 流れ図説明

処理の流れ図◇産業廃棄物

各企業、事業などから、産業廃棄物が排出され、それを収集運搬業者に引き渡されます。このとき、運搬業者には、都道府県の「産業廃棄物収集運搬業」の許可を受けていないと、いけません。

◇収集運搬

産業廃棄物を中間処理施設、または最終処分場へと運搬する仕事です。環境保護や土地面積などの点から、中間処理するかしないか判断します。中間処理しないものも、一度、中間処理に引き渡されることがあります。

◇中間処理

中間処理とは、大きな廃棄物を小さくしたり、環境や生物、および人体などに有害な廃棄物を無害にしたりする仕事です。最終処分場が不足している現在では、重要な場所にある処理です。都道府県の「産業廃棄物処理業」の許可を受けていないと、いけません。

●破砕

廃棄物の寸法、容積を減少させて、運搬処理・処分を容易にすることです。圧縮、衝撃、せん断などこれらを複合的に利用した装置を用いて細かく破砕処理を行います。

●焼却

有機性廃棄物(生ゴミ、食品加工残渣、汚泥等など)を焼却分解し、廃棄物の安定化、減量化を行います。集塵装置、排ガス処理装置、公害除去装置をつけることが条件となっています。(2次公害を防止するためです)焼却炉には、火格子炉、床燃焼炉、ロータリーキルン、流動層炉などがあるそうです。

●脱水

汚泥は多量に含まれる水分を除去するために、多くの処理工程があります。脱水処理では、除去された水分(ろ液)の処理が重要となり、水質汚濁防止法や各地域ごとの条例をパスしなければなりません。そのため、排水処理施設も必要となります。方法として、真空脱水、加圧脱水、遠心分離、ベルトプレス、スクリュープレス、乾燥(焼却、蒸気加熱、天日など)などが主な方法のようです。

●中和

主に廃酸、廃アルカリの処理方法で、中性近くまでpH調整します(pH調整では、0〜14の値があり、7を中性とします)。廃酸、廃アルカリは埋め立て処分が禁止されているので、中和処理した後で、多くは廃水処理します。したがって廃水処理が重要な役割を持ちます。

水質汚濁防止法では、廃酸と廃アルカリ排水基準がpH5.8〜8.6と定められているそうです。そのため、廃酸、廃アルカリはを廃棄するためには、pH調整をしなければなりません。廃酸には、苛性ソーダや消石灰などのアルカリ中和剤、廃アルカリには硫酸、塩酸などの酸性中和剤を使用して、廃水基準値内になるように、調整します。中和処理プロセスも排水処理の1種で、生物処理などとの組合せが必要となってくるのです。

◇最終処分

最終処分には、「埋立処分」と「海洋投入処分」があるのですが、今後は埋立処分に依存していくことになるようです。埋立処分は、廃棄物の無用な流出や拡散を防ぐため、陸上や水面の限られた場所のみを区切って、造られた施設で年月をかけて自然に戻そうとするものです。最終処分場の建設場所は、環境保全などのため、汚水の外部流出、地下水汚染、廃棄物の飛散、または流出などを防止するために、詳細な処理基準が定められています。

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